3.時代背景がカギ
障害者雇用の歴史は、近年に始まったものではありません。障害者に対する法律が戦後制定され始め、1950年に、最初に精神障害者の為の法律である、精神保健及び障害者福祉に関する法律が制定されました。
しかし、この法律は、精神障害者に対してのみの法律であり、私達の生活には浸透し難い法律となっていました。その後、1960年に障害者雇用促進法が制定されました。障害者雇用促進法によって、身体障害者と知的障害者に対する雇用促進が開始されました。しかし、この法律もまた、当初は浸透しませんでした。障害者を雇用する為には、受け入れ体制と理解を従業員に徹底しなければなりません。障害者に対して偏見の残る世の中で、受け入れる為の体制作りは、障害者を雇用することの足止めの原因となりました。法定雇用率の為に雇っても、障害者に与える仕事が一辺倒であったり、障害者への配慮に欠けたりしたことから、雇用数は伸びていても、離職率は大きいままでした。
しかし、時代は動いていきます。障害者に対する見方が、社会全体で変わって行きました。メディアや地域活動の中から、障害者の事情や理解に対する情報が得られるようになり、障害者を支援する動きが出てきたのです。この時代背景の変化によって、法律もどんどん改正されました。1つの法律の改正は、更なる法律の改正を促し、その法律の改正によって、また違う法律が改正されていくといったように、障害者に対する法律は、相互に繋がりを持って意味を成してきました。それにより、障害者への支援の輪が広がってきたのです。
障害者支援は、時代背景がカギとなっているのが分かります。時代と共に、考え方は変わります。そして、この先の未来もまた、変わっていくのかもしれません。
サイト内関連記事
- 1.近年の障害者雇用の傾向
- 障害者の雇用については、近年、障害者自立支援法などによって促進されています。 こ......
- 2.障害者雇用を支える法律
- 企業やその他の経済活動の場に対して、障害者を雇用するよう、日本では法律や制度によ......
- 4.障害者雇用を支えるもう1つのカギ
- 障害者雇用を支えるのは、時代背景によって変化する法律だけではありません。 その法......
- 5.これからの雇用傾向
- 障害者雇用の傾向は、近年、このような支援によって上昇しています。しかしながら、こ......
